製作のきっかけ・着想
制作のきっかけは、近年の物価高による農作物の値上がりでした。「高い」という声が多く聞かれる一方で、自然に左右されながら日々汗を流して働く祖父母の姿を見て、農業の裏側にある日常を多くの人に届けたいと考えました。農業の大変さや素晴らしさだけでなく、作物がどのような過程を経て出荷され、私たちのもとへ届くのかを知ってもらうことで、農業に対するイメージや、果物や野菜を手に取る際の見方が少しでも変わるきっかけになればという思いで制作しました。
意気込みやメッセージ
第37回東京学生映画祭の入選作品に選んでいただき、ありがとうございます!
本作は、実際に大分県で梨農家を営む祖父母を題材にした、フィクションとドキュメンタリーを掛け合わせた作品です。脚本(プロット)を固めず、大まかな流れだけを決めて撮影に臨み、祖父母の自然な姿を捉えることを大切にしました。撮影中は祖父母の手伝いもしながら制作を進め、編集を重ねる中で、祖父母が梨を作り続ける理由は、お金だけではなく、お客様に喜んでもらうことだと気づきました。この作品で農業に対する考え方が直ぐに変わるとは思っていませんが、祖父母のような農家さんが日本中にたくさんいることや、大分の自然の中に流れるゆったりとした時間や空気を感じていただけたら嬉しいです。そして、農業の営みや、その背景にいる人々の思いにも目を向けていただけたら幸いです。
-
影響を受けた監督・作品・アーティストなど
-
『コット、はじまりの夏』、『侍タイムスリッパー』、『東京物語』、『宝島』、『スター・ウォーズ(シリーズ)』、『歩いても歩いても』、『アイズワイドシャット』、『レザボア・ドッグス』、クリストファー・ノーラン監督、マイケル・マン監督、リドリー・スコット監督、池谷薫監督、鶴岡慧子監督、呉美保監督
-
映画作りでこだわっていること
-
なるべく人とは違う視点で作品をつくることを意識しています。同世代を描くことよりも、普段はスポットライトが当たりにくい人や物事に関心があり、その背景にある感情や人生を丁寧に描くことで、新たな気づきや発見が生まれる映画づくりを目指しています。
-
現在注目している監督・アーティスト
-
コルム・バレード監督、インディア・ドナルドソン監督、リドリー・スコット監督

監督プロフィール
大阪府出身。神戸芸術工科大学 芸術工学部 映像表現学科 映画コースに入学後、鶴岡慧子監督、武田峻彦助教(編集・撮影)のもとで映画制作を学び始める。大学では主に短編映画を制作し、本作『梨と夫婦』は大学4年時に約1か月にわたって撮影した自主制作作品である。日常の中にある小さな出来事や、そこに生きる人々の感情に目を向けた映画制作を行っており、今後も映画作りを続けていきたいと考えている。
フィルモグラフィー
2022年 『Good or Bad』10分:監督・脚本・編集
2023年 『僕は嘲笑う』20分:照明
2024年 『難有り』10分:監督・脚本・編集
『月来香』5分:録音
『hollow』25分:制作
2025年 『だれの落としもん?』30分:監督・脚本・編集
『梨と夫婦』15分:監督・脚本・撮影・編集
『杞憂』40分:助監督
| キャスト | 佐々木照男、佐々木シズ子、岡崎達彦 |
| スタッフ | なし |



