制作開始:2023年7月

完成:2026年2月

そしてナイフを手にした

クワ監督作品 (ドキュメンタリー)

少年は、かつて父親にもらったナイフを手に取る。その後の行動は、彼を「男」にしたのか。

父親から贈られた一本のナイフ。それは少年にとって、大人になることへの憧れの象徴だった。記憶の断片をたどりながら、彼は幼少期から現在までの自分自身を見つめ直していく。VR空間と手描きアニメーションを融合させ、一人称視点で「成長」と「記憶」を描いた作品。

受賞:ザグレブ国際アニメーション映画祭2026、

学生部門最優秀作品賞:デュシャン・ヴコティッチ賞

上映:アヌシー国際アニメーション映画祭2026など

製作のきっかけ・着想

成長の過程において主人公が受ける影響は、明確な教育や訓戒によるものではなく、日常経験や環境、家庭関係といった要素が無意識のうちに浸透し、彼の認識や行動を形成していく。一人称視点による表現は、この「当事者でありながら自覚できない状態」を強調し、観客を主人公と同じ視点と心理的距離に置く。
物語が進行するにつれて、主人公はそれらの影響の存在に気づき、「大人になること」そのものと向き合う。最終的に彼は、成長を受動的に受け入れるのではなく、自覚の先にある主体的な選択としてそれを引き受ける。

影響を受けた監督・作品・アーティストなど

湯浅政明、ジャジャンク、プリート・パルン

映画作りでこだわっていること

観客の視線をコントロール

現在注目している監督・アーティスト

畢贛ビー・ガン

監督プロフィール

クワ(Sam KUWA)は東京を拠点に活動するアニメーション監督。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。手描きアニメーションとVR技術を融合させ、記憶や成長をテーマに作品を制作している。最新作『そしてナイフを手にした』は、2026年アニマフェスト・ザグレブ国際アニメーション映画祭にて最優秀学生作品賞(Dušan Vukotić Award)を受賞した。

過去フィルモグラフィー

監督作品『ゾウのかたち』、8分、2023年

主要キャスト

suru

雨の日の窓越しに見える街灯の光。
サウンドデザイナー、作曲家、そしてインディペンデント・ミュージシャンとして活動。ユトレヒト芸術大学卒業。
https://surususu.com/